近年、自宅の庭やベランダ、屋上などに芝生を敷くご家庭も増えていますが、芝生には人工芝と天然芝があります。
中には、人工芝と天然芝、どちらが良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そんな時には、人工芝と天然芝の違いをまず抑えておきましょう。
違いが分かれば、どちらが向いているのかの判断がしやすくなります。
本記事では天然芝と人工芝の違いと、どちらが向いているのか判断するポイントをご紹介します。
天然芝と人工芝、どちらにしようか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
人工芝の特徴
人工芝はポリエチレンなどの合成樹脂で人工的に作られた芝生です。
整地をした庭に敷けば設置は完了し、枯れることが無いので、1年中青々としたきれいな芝生を楽しむことができます。
人工的な見た目を気にされる方がいますが、最近の人工芝はクオリティが高く、本物に見える製品も多く販売されています。
天然芝の場合、部分的に枯れたり、草の太さや長さが異なったりしてしまいますが、人工芝なら美しく作られているので、見た目重視の場合は人工芝が良いでしょう。
掃除など定期的なメンテナンスは必要ですが、天然芝と違い、雑草も生えないので定期的に行うだけで問題ありません。
メンテナンス費用はほとんどかかりませんが、施工費用は天然芝よりも高くつきます。
また、熱を吸収しやすく、夏場は裸足で歩くと熱いので、水を撒くなど対処が必要です。
天然芝の特徴
天然芝は「芝草」と呼ばれる植物を地面に植えて作る芝生です。
芝草にも種類があり、高温多湿に強い日本芝と、寒さに強い西洋芝があります。
植物ですので十分な日当たりと風通しの良い環境が必要で、芝刈りや雑草抜き、肥料を撒いたりするなどの手入れが必要です。
本物の芝生なので手触りがよく、自然を感じられることが1番の魅力です。
人工芝の寿命は7年程度で、その都度張り替えが必要になりますが、天然芝の場合、うまく育てばもっと長持ちします。
手入れの費用はかかりますが、施工費用は人工芝よりも安く収まります。
人工芝と天然芝の比較
人工芝と天然芝の違いを表にして比較してみました。
人工芝 | 天然芝 |
---|---|
1年中芝生を楽しむことができる | 四季を感じられる |
メンテナンス不要 | メンテナンス必要 |
雑草が生えない | 雑草が生える |
寿命は7~10年 | しっかり手入れすれば何十年も保つ |
施工費用が高い | 施工費用が安い |
どちらにもメリット・デメリットがあるので、絶対にどちらかがおすすめ、ということはありません。
好みの方を選ぶと良いでしょう。
迷ったときに判断するポイント3つ
人工芝と天然芝、どちらにするか迷ったときは以下のポイントを基準に判断しましょう。
- 庭の日当たりは良いか?
- 手入れする時間・費用はあるか?
- 庭でバーベキューや花火をする予定があるか?
それぞれについて、詳しく紹介します。
芝生が育つ環境か?(日当たりなど)
天然芝は植物ですので、芝が育つ環境でなければ枯れてしまいます。
せっかく施工しても枯れてしまっては損です。
天然芝だけでなく、人工芝も水はけが良い土地が必要ですが、整地作業で水はけを良くすることは可能です。
日当たりだけはどうにもできないので、日当たりが悪い庭なら天然芝はやめて人工芝にした方がいいと言えるでしょう。
また、コンクリートの上やベランダなどは物理的に芝生を植えることができないので、人工芝が適しています。
手入れする時間・費用はあるか?
天然芝は手入れが必要になります。
芝が伸び放題にならないよう芝刈りをし、雑草を抜き、肥料を撒く、などとにかく手入れに手間と費用がかかります。
なかなかの重労働ですし、小さなお子様がいる家庭ではかなりの負担になるでしょう。
もともとガーデニングが好きな方や、芝生の世話をする時間が取れる方には天然芝が向いていますが、そうでない場合は人工芝のほうが良いと言えます。
庭でバーベキューや花火をする予定があるか?
人工芝は合成樹脂で作られているため、火気厳禁です。
人工芝の上でバーベキューをしようものなら、芝が溶けてダメになってしまいます。
防火シートなど利用すれば不可能なわけではありませんが、推奨はできません。
庭でバーベキューや花火などをしたい方は、天然芝にした方が楽しめるでしょう。
人工芝と天然芝、自分に合ったものを選ぼう!
人工芝と天然芝の違いと、どちらにするかの判断ポイントをご紹介しました。
もし、判断ポイントを基準にして考えても迷っている、というのであれば、庭だけではなくコンクリートやベランダなど対応範囲が広く、掃除などの定期的なメンテナンスのみで、手入れの手間や費用がかからない人工芝がおすすめです。
バーベキューや花火はできませんが、プール遊びや庭遊びなどは十分楽しめるので、手軽に芝生のある庭を楽しむことができます。