元々、犬は広い土地で走り回っていた生き物です。
そのため、毎日散歩に連れて行っていても、運動不足となってしまいストレスが溜まってしまうこともあります。
とはいえ、なかなか頻繁に広い公園や有料のドッグランに連れていくのは難しいものです。
しかし、自宅の庭にドッグランを作れば、いつでもワンちゃんが走り回ったり、くつろいだりできる空間を用意することができます。
この記事では、庭にドッグランを作るために必要な知識として、床材の選び方やドッグランを作るための費用相場について紹介します。
庭にドッグランを作るのに必要な広さは?
庭をドッグランにする場合、ある程度のスペースが必要となります。
例えば、小型犬が走り回るのに必要な広さは100㎡と言われており、100㎡は坪換算すると30.25坪となります。
このように、ワンちゃんが「走り回れる」ということを前提にすると、かなり広いスペースが必要です。
しかし、ワンちゃんが「くつろげるスペース」という目的であれば、もう少し狭いスペースでドッグランを作ると、落ち着いて過ごせる空間となります。
大型犬の場合は?
小型犬は100㎡が目安ですが、大型犬になると500㎡ほどのスペースが必要となります。
小型犬よりもさらに広大な面積が必要となるので、一般的な住宅の庭で大型犬のドッグランを作るのは難しいと言えます。
しかし、一か所にスペースを取ることが出来なくても、空きスペースを繋げて走り回れるスペースを作ることも可能です。
自宅の庭の間取りに合った方法でドッグランを作りましょう。
庭のドッグラン化に適した床材の選び方と注意点
メリット | デメリット | |
天然芝 | 足腰に負担を掛けづらい | 手入れが必要 |
---|---|---|
人工芝 | メンテナンスが不要 | 価格が高い |
ウッドチップ | 足が汚れにくい | 割れやすいのでケガをする場合がある |
バークチップ | 割れにくいのでケガをしづらい | メンテナンスが必要 |
天然芝
天然芝には芝草という生きた植物が使用されているため、四季による変化が楽しめるだけではなく、芝の下が土になっているためクッション性があり、足腰に負担をかけにくいのでワンちゃんが安心して走り回る事ができるという点が嬉しいポイントです。
一方で天然芝は毎日の水やりに加え、除草や芝刈りといった手入れが必要となります。
また、ワンちゃんが同じ場所でオシッコをすると枯れてしまうこともあるので、「手入れが苦ではない」といいう方にはおすすめの床材です。
人工芝
人工芝の最大の魅力は、メンテナンスが不要であるという点です。
天然芝の場合には対処が必要となる雑草や害虫駆除も不要なので手軽に景観を維持できる床材と言えます。
また、芝丈が長いものであれば天然芝に劣らずクッション性が高いので、ワンちゃんがケガをする心配もありません。
何かと使い勝手のいい人工芝ですが、デメリットも存在します。
それは、「価格が高い」という点です。
人工芝の価格は天然芝の10倍と言われており、耐久性が高いと言っても10年ほどで交換しなけれなりません。
また、熱を調節してくれる天然芝に比べると熱くなりすぎる傾向があるため、熱中症にも注意が必要です。
適宜水を撒くなどして熱を下げるようにすることで解決できます。
ウッドチップ
ウッドチップは木材を細かく砕いたものです。
スギやヒノキの他、クスノキなど様々な種類の木材が使用されており、種類によって香りが異なります。
適度なクッション性があるので、足腰に負担をかける心配もありません。
土ではないので愛犬の足が汚れにくいので、ワンちゃんの足をささっと拭くだけで室内に戻ることができます。
ただし、ウッドチップは割れやすいため、肉球などの柔らかい部分に刺さってしまうことも考えられます。
また、劣化するにつれて割れやすくなるため、定期的に交換すると良いでしょう。
バークチップ
バークチップは、ウッドチップが木材そのものを砕いているのと違い、アカマツやクロマツの樹皮を砕いて作られています。
ウッドチップに比べて一つ一つが丸みを帯びており、割れにくいのが特徴です。
シロアリ対策には効果がありますが、他の害虫はつきやすいので、定期的な交換が必須となります。
バークチップはとウッドチップは風に飛ばされやすいというデメリットがあります。
乾燥してきたら水をあげることで風に飛ばされるのを防ぐことが可能です。
庭のドッグラン化に適したフェンスの選び方
フェンス選びで重要なのは、安心した空間作りができるかという点です。
もし、フェンスの隙間からワンちゃんが飛び出してしまったら、飼い主のもワンちゃんも安心して過ごすことが出来なくなってしまいます。
ワンちゃんがが飛び出してしまう心配もなく、ケガもづらいドッグランに適したフェンスには以下の3種類がおすすめです。
- ネット素材のフェンス
- 木のフェンス
- アルミ素材のフェンス
それぞれについて説明します。
ネット素材は網目が細かいため、全てのサイズのワンちゃんに対応します。
ただし、設置する時に注意したいのがフェンスの下部の設置方法です。
ネット素材のフェンスは支柱があり、したからワンちゃんが潜り抜けられないようなものを選びましょう。
木のフェンスは、軽くて頑丈なので機能面で優れていると言えます。
しかし、雨に塗れると劣化して腐ってしまうため、定期的な手入れや加工が必要となります。
また、フェンスとフェンスの間が大きいものはワンちゃんが飛び出してしまう可能性もあるため、隙間が狭いものを選ぶと良いでしょう。
アルミ素材のフェンスは、3つの中で一番頑丈なため、大型犬におすすめのフェンスです。
網目や下部の隙間の大きさも考慮して選ぶようにしましょう。
庭にドッグランを設置する場合の費用相場はどれぐらい?
人工芝施工会社にドッグランの施工を依頼し、庭の一部分をドッグランにする場合はの費用相場は30万円から100万円となります。
しかし、これが庭全体をリフォームしてドッグランを作るとなると、200万円ほどかかってしまうこともあります。
ドッグランを設置するスペースや現状、グレードによってかなり差があるのです。
費用を安く抑えるポイント
ドッグランの費用を安く作るポイントは、自分で作るか、業者に頼むかによって変わってきます。
DIYで作る場合
ドッグランを自分でDIYすれば、人件費がかからない分費用を安く抑えることができます。
ただ、整地から床材を敷くところまで全て自分でやらなければいけないため、かなりの時間と労力がかかる方法です。
自社施工のドッグラン業者に依頼する場合
自社施工の業者に依頼するとなると高いイメージを持つ方も多くいます。
しかし、DIYでは自分ですべてやらなければならなかった作業を質の良い技術でもらえるということなので、実はとてもコスパが良いと言えます。
また、施工業者の多くはは下請けを経由していますが、自社施工を徹底している業者であれば中間マージンがなく、費用を安く抑えることが可能です。
ポイントを押さえてワンちゃんが喜ぶドッグランを庭に作ろう!
自宅の庭にドッグラン作れば、いつでもワンちゃんを遊ばせてあげることができ、ワンちゃんのストレス解消に繋がります。
今回この記事で紹介した、床材やフェンスなどのような知識があると、ワンちゃんがさらに過ごしやすいドッグランを作ることができます。
ワンちゃんやご家庭のライフスタイルに合ったドッグランを作って皆で楽しめるドッグランを作りましょう!