庭やベランダに敷くことが多い人工芝。
実は今、駐車場に敷く家庭が増えています。
しかし、これから人工芝を駐車場に敷くことを考えている方の中には「劣化が早そう」「タイヤが滑ってしまうのでは?」などと不安に思う方も多いのではないのでしょうか。
今回の記事では、そのような不安点や疑問点についてや駐車場の目地に人工芝を敷く方法をご紹介します。
そもそも人工芝って駐車場で使用しても耐えられるの?
駐車場に人工芝を敷く際に気になるのが耐久性です。
「車の重さに耐えられるの?」「タイヤの摩擦で芝が抜けてしまうのでは?」と不安に思う方も多いはず。
もちろん、質の悪く密度が低い人工芝を駐車場に敷いてしまうと劣化が早くなる可能性があります。
長く綺麗な景観を保つためには車の重さやタイヤの回転に耐えられる人工芝を選ぶことが大切です。
具体的には、「密度が高いもの」「ポリエチレン製のもの」を選ぶのがおすすめです。
密度が高いものはへたりにくくクッション性が高いため、車の重量やタイヤの摩擦にも耐えることができます。
人工芝の中にはポリプロピレン製のものもありますが、ポリエチレン製の方が柔軟性と耐摩耗効果を兼ね備えているので、駐車場への使用に最適です。
駐車場の目地に人工芝を敷くメリット・デメリットは?
駐車場の目地に人工芝を敷くメリットは以下の6点です。
- 見た目が綺麗
- 天然芝の日当たり気にせず設置可能
- 範囲が狭いのでDIYが簡単
- 雑草が生えてこない
- 泥はねや土埃を防ぐことができる
駐車場の地面が土の場合は泥はねや土埃によって車体やタイヤが汚れてしまいがち。
しかし人工芝を設置すれば泥はねや土埃によるストレスがありません。
日当たりが悪くても見た目が一年中綺麗で、設置が楽なのも人工芝を駐車場の目地に敷くメリットです。
では、デメリットはどのような点なのでしょうか。
駐車場の目地に人工芝を敷くデメリットは以下の3点です。
- 人工芝が濡れているとタイヤがすべる可能性がある
- 多少の初期費用がかかる
- 10年に1回の交換が必要
人工芝は経年劣化がつきもの。
そのため10年に1回の交換が必要になります。
そのたびに人工芝の購入費用がかかったり、設置作業が必要になったりすることがデメリットです。
駐車場の目地に人工芝を敷く方法
駐車場の目地に人工芝を敷く時は庭に敷く時と同じように正しい手順を踏む必要があります。
具体的な手順は以下の通りです。
手順1、目地部分の整地を行う
まずは落ちている小石や雑草・木の根を取り除きましょう。
人工芝は整地を行わずに設置してしまうと、小石などの障害物によって表面がボコボコと波打ってしまう原因になります。
また、雑草や木の根が残っていると設置後に雑草が生えてきてしまう場合があります。
次に、地面をよく叩いて平らにし、固めます。
平らにして固めることで設置後に人工芝が沈むことや水たまりができることを防ぎます。
手順2、山砂や川砂を敷く
山砂や川砂を敷くことで水はけが良くなります。
山砂や川砂を敷く際は隙間なく均一に敷き、全体の高さを整えます。
端の部分は指で押し付けてしっかりと固めましょう。
山砂と川砂の違いは保水性と固まりやすさです。
どちらも水はけがよく人工芝に向いている砂ですが、山砂は川砂に比べると保水性が高いうえ、固まりやすいとい特徴を持っています。
川砂は山砂と比べるとサラサラしているため水はけがよく固まりにくいのが特徴です。
川砂・山砂どちらも使用できますが、川砂を使う場合は赤土や黒土に3~5割程度混ぜて使うとよいでしょう。
手順3、防草シートを敷く
川砂や噛山砂を敷いて再び固めたあとは防草シートを敷きます。
防草シートを敷く時は初めからカットしておくのではなく、まずは仮敷きをしてからカットすると長さが足りなかったり、隙間ができてしまったりするのを防ぐことができます。
防草シートを設置した後はしっかりとU字ピンで固定します。
手順4、人工芝を敷き、固定する
人工芝を敷く時も防草シート同様、仮敷きから行います。
駐車場の目地に人工芝を敷く場合、程度カットしてから仮敷きを行うとその後の作業がスムーズになります。
敷いた後は30cmごとにU字ピンを打ち込んで固定します。
手順5、表面に珪砂を撒く
車の重量やタイヤの摩擦からの負担を軽減するために珪砂(けいしゃ)を撒きます。
珪砂とは石英という鉱物の粒からつくられる砂のことです。
珪砂を撒くことで人工芝の景観を長く維持することができます。
殺風景な駐車場を人工芝でオシャレにしよう!
駐車場の目地に人工芝を敷く場合、車の重量やタイヤの摩擦による劣化を防ぐ工夫が必要です。
そのためには密度が高い人工芝を選んだり、設置後に珪砂を撒くなどの工夫をするとよいでしょう。
駐車場の目地に人工芝を敷くと芝の緑色が映え、とても明るい印象になります。
殺風景な駐車場に人工芝を敷いておしゃれに模様替えしましょう!